脳卒中(脳梗塞・脳出血)
今この症状があれば119
突然こんなことが起きたら
- 顔の片側が下がる — 笑ってみてくださいと言うと、片方の口角が上がらない
- 片方の手足に力が入らない — 両腕を前に上げてもらうと、片方が下がる
- ろれつが回らない — 言葉がもつれる、または言葉が理解できない
- 片側が見えない、または物が二重に見える
- めまいがして体を支えられない
- 経験したことのない激しい頭痛
一つでも当てはまれば
# すぐに119
大韓脳卒中学会(대한뇌졸중학회)は、「どれか一つでも異常を感じたら、すぐに119を通じて脳卒中センターを受診しなければならない」 と案内しています。
こうしないでください
- ❌ 「少し休めばよくなるだろう」 — 脳卒中は時間がたつほど損傷が広がります
- ❌ 近所の医院や韓医院(한의원)にまず行く — 脳卒中の治療ができる病院へ移し直す間に時間を失います
- ❌ 自家用車で直接行く — 119は治療ができる病院を探して向かいます。ただ近い病院に行くと、また移らなければならないことがあります
- ❌ 薬や水を飲ませる — 飲み込む機能が落ちていると気道に入ります
- ❌ 指先を針で刺したり手をさすったりする — 何の効果もなく、時間だけが過ぎます
なぜ時間が重要なのか
- 詰まった血管を薬で開く治療(静脈内血栓溶解療法)は、症状が始まってから4.5時間以内に行うことができます。
- 器具で血栓を取り出す治療(動脈内血栓除去術)は、通常6時間以内に勧められ、一部の患者では24時間まで可能な場合があります。
- 大韓脳卒中学会は、「症状の発生後、少なくとも3時間以内に受診してこそ、4.5時間以内に治療を始めることができる」 と案内しています。病院に着いてからも検査の時間が必要だからです。
一つ覚えておいていただきたいこと
症状がいつ始まったかを必ず覚えておいてください。
「何時何分から」を知っていることが治療方法を決めます。
寝ている間に起きた場合は、最後に異常がなかった時刻をお伝えください。
症状が少しの間だけあって消えたとしても、そのままにしないでください。
大きな脳卒中が起こる前のサインである可能性があり、検査と治療を受けることが望まれます。
出典: 대한뇌졸중학회 · 基準日 2026-07-29
脳卒中とは
ひと目で分かる要点
脳卒中は、脳へ向かう血管に問題が起きて脳が損傷する病気です。
大きく二つに分かれ、治療方法が正反対です。
- 脳梗塞(虚血性脳卒中) — 血管が詰まって脳の一部が損傷します。血栓(血のかたまり)や脂のかすが血管を詰まらせます。
- 脳出血(出血性脳卒中) — 血管が破れて脳の組織が損傷します。高血圧や脳動脈瘤が主な原因です。
詰まったものは開かなければならず、破れたものは止血しなければなりません。
症状だけでは二つを区別できません。
そのため病院に着くと、まずCTを撮ります。
これが「家で判断せずに病院へ行くべき」理由です。
見立てを誤ると、治療が正反対になります。
後遺症が残る理由
脳の細胞は一度死ぬと生き返りません。
そのため脳卒中は、どれだけ早く血流を戻したかが結果を左右します。
同じ病気でも、3時間で来た人と翌日に来た人とでは結果が違います。
治療が遅れると、まひや言語障害などの後遺症が残ることがあります。
管理できる危険因子
- 高血圧 — 最も重要です
- 糖尿病
- 脂質異常症
- 喫煙
- 心房細動 — 心臓が不規則に打つ不整脈です。心臓でできた血のかたまりが脳へ行きます
- 肥満、運動不足
管理できないものには、高齢、男性であること、家族歴があります。
上の項目のうちいくつかに当てはまる方は、
今は何の症状がなくても内科や神経内科で相談してみてください。
脳卒中は起こる前に防ぐことが最もよい治療です。
出典: 분당서울대학교병원 · 基準日 2026-07-29
何科に行けばよいか
今、症状があるなら — 診療科を選ばないでください
119を呼んでください。
119は脳卒中の治療ができる病院を探して連れて行きます。
近い病院ではなく、治療ができる病院へ行くことが重要です。
救急外来に着けば、病院が自分で担当の科を呼びます。
ご家族が科を選ぶ必要はありません。
症状が治まった場合や、予防・管理が目的の場合
- 神経内科 — 脳卒中の診断・薬物治療・再発予防を担う中心の科です
- 脳神経外科 — 脳出血の手術や脳動脈瘤の治療が必要な場合
- リハビリテーション科 — まひや言語障害のリハビリを担当します
- 循環器内科(心臓内科) — 心房細動のような心臓の問題が原因の場合
- 内科/家庭医学科 — 高血圧・糖尿病・脂質異常症の管理
大きい病院へ行くべきか
脳卒中は、CT・MRIの装備と24時間対応の人員があってこそ治療ができます。
そのため急性期の治療は、総合病院・上級総合病院で行われます。
「脳卒中センター」を運営している病院があります。
普段から、自宅から行ける脳卒中センターがどこかを前もって調べておくと役に立ちます。
特に危険因子がいくつもある方のご家族は、必ず確認しておいてください。
退院後は、通いやすい病院で薬の処方と管理を続けていけば大丈夫です。
急性期が過ぎれば、必ずしも大きい病院である必要はありません。
近所の病院と大きい病院を、地図で一緒に探すことができます。
出典: 健康保険審査評価院(HIRA) · 基準日 2026-07-29
どんな検査をするか
救急外来に着いたら
まず脳のCTを撮ります。
詰まったのか(脳梗塞)、破れたのか(脳出血)を見分けなければ
治療を始められないからです。
この検査は数分で終わります。治療の時間をかせぐための過程です。
続いて行う検査
- 脳のMRI — 損傷した部位と範囲を、CTより詳しく見ます
- 脳血管の検査(CT血管造影・MR血管造影) — どの血管が詰まっているか、狭くなった所がないかを見ます
- 心電図・心臓超音波 — 心房細動のように心臓から来た原因がないかを確認します
- 頸動脈超音波 — 首の血管が狭くなっていないかを見ます
- 血液検査 — 血糖、コレステロール、凝固の働きなどを確認します
なぜ原因まで調べるのですか
脳卒中は、なぜ起きたのかが分かってこそ再発を防げます。
- 心房細動のせいなら → 抗凝固薬
- 血管が狭いせいなら → 抗血小板薬と血管の処置
- 高血圧のせいなら → 血圧の管理
原因によって、これから飲む薬がまったく変わります。
そのため、検査がいくつもあるのです。
脳卒中は、一度起こした人に再び起こる危険が高い病気です。
原因を調べる検査は、次を防ぐためのものです。
出典: 분당서울대학교병원 · 基準日 2026-07-29
治療はどのように行うか
治療は、脳梗塞なのか脳出血なのかによってまったく変わります。
脳梗塞 — 詰まった血管を開きます
- 静脈内血栓溶解療法 — 血栓を溶かす薬を静脈から入れます。症状が始まってから4.5時間以内に行うことができます。
- 動脈内血栓除去術 — 脚の付け根の血管から細い器具を入れ、詰まった血栓を直接取り出します。太い血管が詰まった場合に行い、通常6時間以内に勧められますが、一部の患者では24時間まで可能な場合があります。
- 薬物治療 — 抗血小板薬(血を固まりにくくする薬)や抗凝固薬で再発を防ぎます。
- リハビリ治療 — できるだけ早く始めます。
脳出血 — 破れた所を落ち着かせます
- 降圧薬 — 血圧を下げて、出血がそれ以上大きくならないようにします。
- 脳圧を下げる薬 — はれ上がった脳の圧力を下げます。
- 血腫除去術・頭蓋骨の開頭術 — 出血の量が多いときや脳圧が危険なとき、手術で血を抜いたり、空間をつくったりします。
知っておいていただきたいこと
「治療が終わった」という言葉は、急性期が過ぎたという意味です。
脳卒中は、ここから二つが残ります。
- リハビリ — 損なわれた機能を取り戻す過程です。時間がかかります。
- 再発の予防 — 薬を飲み続け、危険因子を管理することです
特に自己判断で薬をやめることが最も危険です。
血が止まりにくい気がするから、体が良くなったからとやめる方がいますが、
再発のよくある原因です。必ず担当の医療者に相談してください。
出典: 분당서울대학교병원 · 基準日 2026-07-29
入院とリハビリはどうなるか
病院や患者さんの状態によって違いますが、おおよそこのような流れです。
急性期(入院の初め)
- 救急外来でCTを撮り、治療方法を決めます。
- 血栓溶解療法や血栓除去術を行う場合は、すぐに進めます。
- 状態が悪くなることのある数日間は、集中して観察を受けます。
- 落ち着いたら、原因を調べる検査(心臓・血管・血液)を続けて行います。
リハビリ
状態が安定したら、できるだけ早くリハビリを始めます。
- ベッドで座る、立つ、歩くの順に進めます
- 話すこと・飲み込むことに問題があれば、その訓練も一緒に行います
- 病院によっては、リハビリ病院や療養病院へ移って続けることもあります
リハビリには時間がかかります。 数か月単位で見ていただく必要があります。
ご家族も、この期間をあらかじめ知っておかれるとよいです。
ご家族が知っておくとよいこと
- 症状が始まった時刻を医療者に正確にお伝えください。治療方法がここで分かれます。
- 普段飲んでいる薬の一覧を持って行ってください。特に血をさらさらにする薬、血圧の薬、糖尿病の薬です
- 飲み込む機能を確認する前は、水や食べ物を与えないでください。 気道に入ることがあります。
- 退院後に備えて、家の造り(敷居、トイレ、手すり)を前もって見ておかれるとよいです。
入院期間とリハビリの過程は、病院ごとに、人によって大きく異なります。
正確な内容は、治療を受ける病院で案内を受けてください。
予防と再発の防止
脳卒中は、一度起こした人に再び起こる危険が高い病気です。
そして、ほとんどの危険因子は管理できるものです。
管理すべきもの
- 高血圧 — 最も重要です。症状がなくても薬をやめないでください。
- 糖尿病
- 脂質異常症
- 心房細動 — 心臓が不規則に打つ不整脈です。診断を受けた方は、抗凝固薬を飲むことが非常に重要です。
- 禁煙
- 体重と運動
薬について
脳卒中の後に飲む薬(抗血小板薬、抗凝固薬、血圧の薬、コレステロールの薬)は、
症状がなくても飲み続ける薬です。
- 体が良くなったからとやめること ❌
- あざができやすいからと自分だけで減らすこと ❌
- ほかの病院で処置や抜歯を受けるときは、この薬を飲んでいると必ずお伝えください
つらいことがあれば我慢せず、担当の医療者にお話しください。
薬を変えたり調節したりできる場合があります。
ご家族がしておくとよいこと
- 自宅から行ける脳卒中センターがどこかを、前もって確認しておくこと
- 脳卒中の症状(顔・腕・ろれつ)をご家族全員が知っておくこと
- ご高齢の方が一人でいる時間が長いなら、連絡の手段を用意しておくこと
症状を知っているだけで結果が変わります。
このページをご家族に一度見せてあげてください。
出典: 분당서울대학교병원 · 基準日 2026-07-29
費用と保険
重症疾患の自己負担軽減制度(산정특례)
脳血管疾患は、条件によって自己負担軽減の特例(본인일부부담금 산정특례)の対象になることがあります。
ただし、がんとは違い、適用の条件と期間が別に定められています。
正確な対象と期間は、病院の医事課(원무과)か
国民健康保険公団(국민건강보험공단)にご確認ください。
入院中であれば、病院で案内を受けるのが最も早いです。
リハビリについて
- リハビリ治療は、時期と種類によって健康保険(건강보험)が適用される範囲が異なります。
- リハビリ病院や療養病院へ移るときは、費用の仕組みが変わります。 移る前に確認してください。
- 病院に医療ソーシャルワーカー室(사회사업팀)があれば、相談を受けてみてください。支援制度を一緒に探してくれます。
そのほか
- 後遺障害が残った場合は、障害登録(장애등록)と関連する支援について相談を受けられます。
- 所得の基準に応じた医療費の支援制度があります。
制度と自己負担率は変わります。
以下の内容は基準日時点の整理であり、必ず
国民健康保険公団で最新の基準をご確認ください。
出典: 国民健康保険公団 · 基準日 2026-07-29
よくある質問
症状が少しの間だけあって消えました。そのままにしてもよいですか?
いいえ。病院に行ってください。
少しの間だけ現れて消える症状は、
大きな脳卒中が起こる前のサインである可能性があります。
盆唐ソウル大学校病院(분당서울대학교병원)は、一時的な症状も「前触れの症状である可能性があり、
積極的に検査と治療を受けることが望まれます」と案内しています。
症状が消えたからと安心せず、その日のうちに病院へ行ってください。
なぜ119を呼ばなければならないのですか? 自家用車の方が速いと思うのですが。
速さが問題なのではなく、どこへ行くかが問題です。
脳卒中の治療は、CT・MRIの装備と24時間対応の人員があってこそ可能です。
近い病院へ自家用車で行って治療ができなければ、
移し直す間にゴールデンタイムを失います。
119は、治療ができる病院を探して連れて行きます。
移動の途中で、病院にあらかじめ連絡も入ります。
大韓脳卒中学会(대한뇌졸중학회)も「すぐに119を通じて脳卒中センターを受診しなければならない」と案内しています。
ゴールデンタイムが4.5時間なら、まだ時間があるのではないですか?
いいえ。はるかに切迫しています。
4.5時間は「治療を始めなければならない時刻」です。
病院に着いてCTを撮り、結果を確認し、治療するかどうかを判断する
時間が、その中に入っています。
大韓脳卒中学会(대한뇌졸중학회)は、**「症状の発生後、少なくとも3時間以内に受診してこそ、
4.5時間以内に治療を始めることができる」** と案内しています。
そして、時間がたつほど、よみがえらせられる脳は減っていきます。
4.5時間以内に行けばよいのではなく、1分でも早いほどよいのです。
症状がいつ始まったか、なぜ聞かれるのですか?
治療方法がその時刻で決まるからです。
血栓を溶かす薬は、症状が始まってから4.5時間以内にしか使えません。
そのため「何時からだったか」が、治療できるかどうかを分けます。
寝ている間に起きた場合のように正確な時刻が分からないときは、
最後に異常がなかった時刻をお伝えください。
(例:「夜11時に休まれるまではお元気でした」)
見つけた方が、この情報を最もよく知っています。必ず覚えておいてお伝えください。
脳梗塞なのか脳出血なのか、家で分かりますか?
分かりません。症状がほとんど同じです。
ところが、治療は正反対です。
詰まったもの(脳梗塞)は開かなければならず、破れたもの(脳出血)は止血しなければなりません。
そのため病院に着くと、まずCTを撮ります。
家で判断しようとせず、119を呼んでください。
特に、脳梗塞だと思ってアスピリンのような薬を自己判断で飲ませると、
脳出血だった場合に危険です。何も与えないでください。
体はすっかり治ったようですが、薬を飲み続けなければなりませんか?
はい。やめないでください。
脳卒中の後に飲む薬(抗血小板薬、抗凝固薬、血圧の薬、コレステロールの薬)は、
症状をなくす薬ではなく、再び起こるのを防ぐ薬です。
体が良くなったということは、薬が要らないという意味ではありません。
自己判断でやめることは、再発のよくある原因です。
- あざができやすい、血が止まりにくい → 自分だけで減らさず、担当の医療者にお話しください
- ほかの病院で処置や抜歯を受けるとき → この薬を飲んでいると必ずお伝えください
このページの情報の出典
· 대한뇌졸중학회 (基準日 2026-07-29)· 분당서울대학교병원 (基準日 2026-07-29)
· 건강보험심사평가원 (基準日 2026-07-29)
· 국민건강보험공단 (基準日 2026-07-29)
最終確認日:2026년 7월 29일
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